愛がなんだ
という映画を見た。
この間は生きてるだけで、愛。という映画を見た。「愛」とタイトルにつく映画を選びがちなのか、最近の邦画はタイトルで愛を語るのがトレンドなのかはわからない。
双方ともとりあえず、評価が高いから見てみたのだけれど、エモすぎて私には理解できなかった。
テルちゃんは田中守が好きで、都合のいい女で、田中守のために仕事を辞めて、お嫁さんになろうとする。でも田中守は意味の分からない年上の女が好きで、テルちゃんの気持ちは一方的。
でもテルちゃんを見てると愛がなんだ、って思えた。人の肌であっためられた布団ほど、この世に気持ちいいものはないし、好きな人との受精を目的としないセックスほど、絶望的なのに幸福なこともない。愛があるかとかないかとか、付き合ってるとか付き合ってないとか、正しいとか正しくないとか、周りに良く思われるとか思われないとか、そういうのどうでもいいと思った。
女の子はその一瞬のために生きてる。
友達がマッチングアプリで知り合った男のセフレになった。高いホテルに泊まって昼間に一緒に過ごして、長時間電話して、でも付き合ってくれないらしい。
付き合うって一言だけど、それが足りないと女の子はこんなに苦しむ。
そして女の子はあっという間に恋に落ちちゃうし、わかってるよって言葉で言ってもなにもわかってないから、すぐホテルについていく。出張で忙しくたって付き合おうって言えるでしょと、外野は思うけれど、そんなことはどうでもいい。
嘘でもほんとになる。信じてた方が幸せだから。